第20章 ドラム王国
ナ「コート着てサンジくん連れて今のうちに逃げ出せってさ」
ビ「私にも…そう聞こえた…」
『なら今うちに行きましょ』
ドルトンが不思議そうな顔をしていたが三人はくれはに言われた通りに今のうちに逃げ出すことにした。
ナミとビビがサンジの足を掴んで引きずって運ぶ。
恋歌がサンジを背負うと言ったのだが二人に全力で拒否されたのだ。
門を潜るとルフィがチョッパーを大声で呼んでいた。
ル「おーい!トナカイー!!
一緒に海賊やろう!」
ウ「おい、ルフィ
もう諦めろよ
こんだけ呼んで探しても出てこねぇんだ」
ゾ「海賊になんてなりたくねぇんだよ、あいつは」
ル「それは違うぞ!
俺はあいつを連れて行きてぇんだ!」
ゾ「だからそれはお前の都合だろうが!!」
ルフィがそれから何度かチョッパーを呼ぶと静かにチョッパーが現れた。
ル「トナカイ!
お前一緒に海賊やろう!なぁ!」
チ「無理だよ」
ル「無理じゃないぞ!楽しいのに!」
ウ「いや、意味わかんねぇから!」
チ「だって…だって俺はトナカイだ!
角だって蹄だってあるし!
青っ鼻だし!
そりゃあ海賊にはなりたい…けどさ…
俺は人間の仲間でもないんだぞ!
化物だし!
俺なんかお前たちの仲間にはなれねぇよ!
だから…!だからお礼を…お前たちには感謝してるんだ
誘ってくれて…ありがとう
俺はここに残るけど…いつかまたさ気が向いたらここへ…「うるせぇ!行こーう!」」
ルフィがチョッパーの言葉を遮り、最後で最高の勧誘をする。
チョッパーは大泣きしながら雄叫びをあげた。
ゾ「うるせぇって勧誘があるかよ」