第20章 ドラム王国
『守りたい人がいてその人を馬鹿にした人たちを許せなくてね
普通の人間にはない力を使ったら化物だと言われた
でもね?私はそう言われても何とも思わなかった』
チ「何で?」
『私を化物と呼んだその人たちは力を使った私に対して"恐怖"があった
未知の力を使う私に対しての"恐怖"
殺されるかもしれない"恐怖"
自分とは違う物をもつ人に対して人間は同じ人間でも化物と呼ぶの
つまり私に"恐怖"を抱いたその人たちは私には勝てない
守りたい人がいる私にとって人間から"恐怖"されることは力がある証になった』
チ「証…」
『もちろん私の力を見ても化物と呼ばない人もいたわ
その人たちは私を認めてくれて頼めば力をいつでも貸してくれる、そんな人たち
この世には特別な力をもつ者を認めないものもいれば認めてくれる人もいる
化物だから何?悔しかったら化物になってみなさいって言ってやればいいのよ』
チ「そんな考え方したことなかった…」
『貴方がドクトリーヌの側にいる化物だということは知っていた
でもね、貴方が村人から化物だと思われることでドクトリーヌが守られていたっていうのも事実
なんせドクトリーヌを傷つければ化物に襲われるかもしれないしね』
チ「くっ…!」
チョッパーは恋歌の話を聞いていられなくなったのか大きな人型のまま部屋を飛び出していった。