第20章 ドラム王国
サ「島が見えたぞー!!」
サンジの声が船に響き、ルフィが反応する。
ル「島かぁ!そうか島か!
島があったか!よかったなぁ、島だってよ!
病気治るぞ!島だとよ!島だ!島!しーま!しーま!しーま!しーま!しーま!」
貧乏揺すりをしながら島を連発するルフィ。
ゾ「見てこいよ、ここはいいから」
そんなルフィを見てゾロがルフィを上に行かせる。
『ありがとう
ルフィは冒険好きだもんね』
ゾロのルフィへの気遣いに感謝する恋歌。
ゾ「大したことじゃねぇよ
あいつはいつも島が見えたら騒ぐからな
今回もそうしたいんじゃねぇかと思っただけだ」
『よくわかってくれてるのね
ルフィのこと』
ゾ「行動が読みやすいだけだ」
『ゾロも行ってきて?
私は一人でも大丈夫だから』
ゾ「船長にここは俺がいると言ったんだ
離れるわけにゃいかねぇな」
そう言ってゾロはルフィが呼びに来るまでずっといてくれた。
『また、銃声か…』
部屋に一人で寝ている恋歌は何度か銃声を聞いた。
『確かビビが撃たれるはず…
あとで治せたらいいんだけど…』
撃たれたはずのビビを思って悲しそうな顔をする恋歌。
そのすぐあとにルフィが上陸できるということで呼びに来てくれた。
ル「冬島らしいからな
ちゃんと暖かいかっこしていけよ」
ナミから借りたというコートをルフィに手伝ってもらいながら着せてもらう。
ル「俺の背中に乗れ」
ベッドの側で背を向けてしゃがむルフィに微笑みながら恋歌は乗せてもらう。
『ルフィも大きくなったね…
背負ってもらえるなんて』
ル「にしし!
俺もいつまでもチビじゃねぇんだ」
ルフィに背負われてドラム王国へ足を踏み入れた。