第20章 ドラム王国
ゾロが船番ということで恋歌の刀を返してもらい、サンジが持ってくれた。
村につくまで寝てろとルフィに言われたので大人しく寝ていることにした。
頬を叩かれる感じがして目を覚ます。
『ルフィ…』
ル「あのな、山登んねぇと医者いねぇんだ
山登るぞ」
サ「無茶言うな!
お前恋歌さんに何さす気だ!」
ル「いいよ、俺おぶっていくから」
ビ「それでも悪化するに決まってるわ!」
ル「なんだよ、早く見せた方がいいだろ?」
ビ「それはそうだけど無理よ
あの絶壁と高度を見て!」
ル「行けるよ」
サ「てめぇが行けても恋歌さんの負担は半端じゃねぇぞ!」
ル「落っこちても下雪だし大丈夫」
ルフィの意見に全員が反対するがルフィも引き下がらない。
『ルフィ…』
恋歌の声に反応して全員が声を出すのを止める。
『私なら平気、連れていって
いざとなれば今日は一時間抑える力を使っていないからなんとかするわ』
ル「そうこなきゃな
任しとけ!」
二人のやりとりに回りが唖然となった。
ウ「ったく、弟が弟なら姉も姉だな!
こんなむちゃくちゃな姉弟は見たことねぇよ」
外に出て山を登る準備をする。
ナミとビビにルフィと恋歌をくくってもらい落ちないようにしてもらう。
ナ「あんたしっかり恋歌を守るのよ?」
ル「わかってるよ
恋歌しっかり掴まってろよ」
『うん、あ、そうだ
ビビ、ちょっとこっちに来て撃たれた腕見せて』
ビビは不思議そうな顔をしたが、恋歌に見やすいように腕を出す。
『ルフィ、悪いんだけど私の手をビビの怪我のところにもっていって』
ル「まさか…
そんなことして大丈夫なのか?」
『それぐらいならどうってことないわ
だからお願い』
ル「わかった」
ルフィに力の入らない手を持ち上げてもらってビビの傷に触れる。
触れたところが光を出し始める。
ビ「何を…?」
光がなくなるとルフィが恋歌の腕を下ろす。
ル「こんな時まで力使うなよ」
『役にたてるなら使わなきゃ損よ』
ルフィは不服そうだが恋歌にそう言われてしまっては何も言い返せない。