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夢現

第20章 ドラム王国


外に出ると熱を持った体にもキツイぐらいの冷気が体を包んだ。

『…壊れたとこは…

あそこか…』

ふらふらとした足取りで今日食べられてしまったと言っていたところまで歩いていく。

すると見張りをしていたサンジに声をかけられた。

サ「恋歌さん!?

なにやってんだ!」

『あ、サンジさん…』

見張り台から飛び降りてサンジが駆け寄ってくる。

サ「何でひとりで!?

ていうか寝てないと!」

『ちょっと…やりたいことがあって…』

サ「やりたいこと?

どこかに行こうとしてるのか?」

『あそこに…』

恋歌が指を指した先は今日壊された場所。

まだ修理をしていないので壊れたままだ。

サ「あんなところに何の用が…」

『…連れていってもらえると嬉しいんだけど…』

力を使っていない今は歩くのも難しい。

長い間はもたないのでサンジに頼むことにした。

サ「…連れていったら大人しく寝てくれるか?」

『もちろん』

サ「わかったよ」

サンジは恋歌を横抱きにして船の壊れた場所まで運んでくれた。


『降ろしてくれる?』

サンジに降ろしてもらい、壊れた場所に触れる。

『何か余分な木材とかある?

いつも修理に使ってるやつとか…』

サ「それなら確かまだあったと思うけど…」

『持ってきてもらってもいいかな?』

サ「……わかった

でもこれは被ってな」

渋々サンジは頷いてくれ、見張りの時に使う毛布を#恋歌#にかけていってくれた。

『ありがと…』







『ありがとう

それだけあれば十分よ』

サ「こんなもの一体何に…」

ある程度の木材を持ってきてもらい近くに置いてもらう。

『今からすることは皆には内緒にしてくれる?』

サ「……それはルフィにもか?」

『うん、お願い』

サンジは無理に笑う恋歌を見てため息をついた。

サ「レディからの頼みは断らない男だよ、俺は」

『ありがとう』
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