第20章 ドラム王国
暫くナミと誰かが来るのを待っていると、サンジとルフィ、そしてビビが部屋に入ってきた。
ナ「さっきの銃声一体何だったの?」
サ「何か変なやつに襲われたんだよ
ワポルとか言ってたな」
ル「あいつ俺たちの船食いやがったんだ!」
ナ「船を食べた?」
サ「バクバクの実の能力者とか言ってたな
何かの能力なのかも…」
ビ「ルフィさんがそのワポルって人を遠くに飛ばしちゃったからその海賊たちは退いていったけど…」
ル「恋歌大丈夫だったか?」
今は力を使っていないので息も荒く、汗を大量にかいている。
『大丈夫よ
ありがとう』
ル「肉いっぱい食ったら治るかな?
水ぶっかけたりとかしたら熱引かねぇかな…」
「「アホかぁ!!」」
ルフィのむちゃくちゃな言葉にビビとサンジが怒り、ルフィは壁まで飛ばされていた。
『水は遠慮したいかな…
それはそうと船は大丈夫だったの?』
サ「ああ、後でウソップにでも直してもらうさ」
この日は船が壊れたということでここで錨を下ろして明日の早朝から皆で船を修理することにした。
『……この船の人は皆優しいね』
ふと夜中に目がさめるとサンジ以外のクルーたちが全員同じ部屋で寝ていた。
鼾や寝言も聞こえてきて決して静かな寝室とは言えないが暖かい雰囲気にさせてくれた。
恋歌は自分の手を閉じたり開いたりして今動けるとわかった。
『今なら少しの無理はできるかな…』
恋歌はそっと布団から抜け出し、気配をできるだけ消して部屋の外に出た。