• テキストサイズ

夢現

第5章 フーシャ村へ買い物


手紙には簡潔に一文だけ。

"これでエースを立派な海兵に鍛えてやってくれ"

と、書かれていた。

『(そういえばガープさん、原作でもエースのこともルフィのことも海兵にさせたがってたもんなぁ…

でもこれは孫を思いやるお祖父さんの気持ちなんだよね)』

エ「どうしたんだ?」

知らぬまに明後日の方に視線がいってしまったらしい。

エースに呼ばれる声で我に返った。

『ううん、何でもないよ

ガープさんがこれ使って強くなれってさ』

敢えて海兵にってところは伏せておこう。

っていうか二歳の子どもにダンベル渡して強くなれってどうよ?

スパルタとか越えてるんじゃ…

エ「そうだな

俺強くなりたいし頑張る!」

『(え?
そこで納得するんだ!?

ほんとエースは素直ないい子なんだよなぁ)』

エースの言葉に恋歌は感動で涙が出そうになる。

エ「強くなって…俺…







あんたを守ってやるからな!!」

エースはここに来て始めての太陽を思わせる満面の笑みで恋歌に宣言した。

『(か、可愛いっ…!

私を守ってくれるって!!

しかも笑ってくれた!)』

恋歌は表情には全く出ていないが内心は嬉しさでいっぱいだった。
なるべく平静を装いながらエースに話しかける。

『うん

じゃあ強くなって私を守ってね』

エ「任しとけ!」

守ってほしいとは思っていないが愛する息子にそう言われて嬉しくない母親はいない。

そう思っているとふと疑問に思ったことがあった。

『(エースって私のこと名前とかで呼んでくれたことないよね?)』

恋歌はエースのことを息子だと思っているがエースは自分のことをどう思っているのだろうか。

何故名前を呼んでくれないのか。

ふとそんなことを思った。

『(いつか呼んでくれるかな…)

さ、ご飯食べて買い物に行こうか』



二人で軽く朝食をとって(エースは軽くなんてもんじゃなかったが)それぞれ着替えた。

エースは長袖の上にパーカーを羽織って下はハーフパンツだった。

恋歌は膝丈のワンピースにカーディガンを羽織っていた。

『じゃあ行こうか』

恋歌とエースは手を繋いで買い物に出掛けた。
/ 454ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp