第20章 ドラム王国
恋歌の看病には数時間交代で麦わら海賊団の全員があたっていた。
ナミとビビは汗をかいた体を拭いてくれたり着替えをしてくれたりと女同士にしかできないことをしてくれた。
サンジは栄養のつく食べやすい食べ物を作ってくれ、ウソップは起きているときは楽しい話を聞かせてくれた。
ゾロは多くを話すことはないが、教えられた通りにタオルを変えたり、寝ていれば気配をできるだけ消して静かに過ごしてくれた。
ルフィはいつもの騒がしさが嘘のように恋歌の手を握って静かにしていた。
そんな看病も何度か続いて今はナミとビビ、そしてサンジとカルーの三人と一匹が部屋にいた。
しかしいきなり船が大きく揺れ、その振動により恋歌が目を覚ました。
ビ「何なの!?この揺れは!」
サ「おいお前らしっかり舵とれよ!
恋歌さんに何かあったらおろすぞ!」
『…ん?何?』
ナ「あ、恋歌起きちゃった」
揺れが収まったかと思うと外から大きな声が聞こえてきた。
「まーはっはっはっはっはっ!
驚いたか!この大型潜水奇襲ブリキング号に!」
ナ「何!?この声!」
サ「ナミさん!ビビちゃん!ここ頼む!」
サンジがナミとビビを残して部屋を飛び出していった。