第19章 麦わら海賊団へ
ナ「あんたたち盗み聞きとはね…」
ナミが部屋を出ると他のクルーたちが全員そこにいた。
ナ「ウソップ、あんた泣きすぎよ」
ウ「うるせぇ!そういうお前も泣いてんじゃねぇか」
ナミ、ウソップ、ビビは溢れ出てくる涙を拭う。
ゾロとサンジは涙は流していないが目には強い意志が宿っていた。
ナ「今の話聞いてたんなら話は早いわ
何がなんでも医者を探すのよ!!」
「「「「おう!!」」」」
麦わら海賊団は全力で恋歌を救うと再び心に誓った。
ナ「寝ちゃったの?」
ナミが頃合いを見計らって恋歌の部屋に戻ってくるとルフィが恋歌に寄りかかって眠っていた。
『泣き疲れたんでしょうね
そろそろ一時間経つのでどうしようかと思っていたところです』
ナ「てこはまた起き上がれなくなるってことね…」
『はい…
ここはいい船ですね
ルフィが大事にしてるのわかる気がします』
ナ「変な奴らばっかりだけどね
そいつは私がもらっていくわ」
ナミがルフィの腕を掴んで引きずっていく。
ナ「ほんと起きないわね」
『寝かせておいてあげてください』
ナ「あんた相当こいつに甘いわね
ま、起きなかったら寝かしとくだけよ
そっちの方が静かでいいし」
『ありがとうございます』
ナ「それからひとつあんたに言っておきたいことがあるわ」
『何でしょう?』
ナ「その敬語いらないわ
それから私のことはナミって呼んで
"恋歌"」
ナミはそれだけを言い残してルフィを引きずって部屋を出ていった。
『ありがとう…ナミ』
そして意識がなくなる前に布団に入っていようと起こしていた体を布団に入れて目を閉じた。