第19章 麦わら海賊団へ
『この世界で生きる意味を私にくれる貴方たちのために
自己犠牲だなんて思わないでね?
得た力の全て、使える力の全てを貴方たちのために使うことは私の生きる意味であり誇り
私はいつだって元気で明るいルフィに救われてた
そして私は何よりも貴方たちを傷つけることを許さないのは知ってるよね?』
ル「…う"ん」
『だから……今ルフィを傷つけて泣かせてる自分が今一番許せない
泣かないで?』
ルフィの目からはまた涙が溢れてきていて恋歌の手を濡らしていた。
ル「…う"んっ」
『おいで?』
次から次へと涙が溢れてくるルフィに両手を広げて優しく微笑む。
ルフィは恋歌が病人ということも一瞬忘れて胸に飛び込む。
しっかり受け止めた恋歌はルフィの頭を麦わら帽子の上からぽんぽんと叩く。
ル「俺は…!いつも頼ってばっかだ…!
謝るのは!俺の方だ…!!」
ルフィの恋歌を抱き締める腕に力が入る。
『私はルフィの謝罪が聞きたいんじゃないわ
"ありがとう"ってそう言ってもらえると嬉しいな』
ル「恋歌だって謝ってる…」
『私はルフィを泣かせてしまったことに対して謝ってるのよ
病気を移したことに後悔はないわ』
ル「ありがとう…!!」
抱き合っている二人を残してナミは静かに部屋を後にした。