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夢現

第19章 麦わら海賊団へ


『ナミさん、聞こえてましたか?』

ナ「ええ…ほんと酷い男たちでごめんね…」

『いいえ、いい仲間をお持ちですね


後は皆さんを信じます』

ナ「任しといて…」

『では始めます』

恋歌は布団の中に手を入れてナミの斑点のある皮膚に直接触れ目を閉じる。

『【移し身の術】』

小さく呟くと手を当てた所から薄い緑色の光が漏れてきた。

布団が被っていてもわかる光に全員が息を飲んだ。

『くっ…』

どんどん苦しそうな顔になってくる恋歌にルフィが目を反らそうとしたとき光が納まった。

手を布団から出した恋歌は俯いてしまい表情が読み取れない。

ウ「終わった…のか?」

ウソップが疑問の声を上げると先ほどまで苦しそうにしていたナミが自力で起き上がった。

「「「ナミ(さん)!!」」」

ナ「治ってる…」

ビ「ほんとに!?」

ビビが喜びの声を上げて恋歌にお礼を言おうと顔を向けたが様子がおかしいことに気づいた。

ビ「大変!

早く恋歌さんを寝かせないと!!」

ビビの言葉に全員思い出したのか慌てて別のベッドの準備をしようとした。

『まだ大丈夫です…』

だが、恋歌が自力で立ち上がったのだ。

そこで全員の動きが止まる。

『成功してよかったです…

もう大丈夫ですか?』

自分の方が辛いはずなのに懸命に笑顔を作ってナミに笑いかける。

それを見たナミとビビは口元を覆って涙を流す。

ナ「うん、うん!

私は大丈夫!一刻も早く医者を見つけるから!」

『ありがとう…ございます…

ルフィ…』

恋歌はふらふらした足取りでルフィに近寄り、頬に手を添えた。

『泣かせて…ごめんね?』

ル「そんなこと…!?」

最後に笑ったかと思ったらそのままルフィの方に倒れてきてしまい、それを受け止めたルフィは驚いた。

ル「恋歌!!めちゃくちゃ体熱いじゃねぇか!!

ナミ、ビビ!!どうすりゃいいのか教えてくれ!」

頷いたナミとビビは全員に指示を出し始めた。
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