第17章 帰還
ル「母ちゃん!」
ルフィの横に降り立った恋歌は申し訳なさそうに笑った。
『ごめんね
さっきこれできたの』
ル「なんだこれ」
『エースとサボへの贈り物よ』
恋歌がエースにはホルスターに入った銃を、サボには刀を渡した。
エ「なんだ?」
サ「どうしたんだこれ」
『自分で作ったの』
サ「ははっ、今さらなに言われても驚かないけどこんなのまでつくれるとはな
でも何でくれるんだ?」
『エースの銃は弾を補充しなくても無限に出てくるわ
普通の銃としても使えるし試しにどこかに凍らせたいって思って撃ってみて』
エースが近くの岩に弾を撃ち込んだ。
すると撃ち込まれたところからどんどん凍っていく。
エ「…………もう驚く元気もねぇよ…」
ル「すっげー!」
サ「代わりにルフィが驚いてくれてる」
『あと使えるのは火、雷、水、ぐらいかな
ちなみに雷の付属効果を使うと普通の弾の速さの何倍にもなるから
気を付けて使ってね』
エ「えらく物騒な贈り物だな
でもありがとな」
エースは腰にホルスターのベルトを通して銃をそこにしまった。
『次はサボの刀だけどサボのもあまりエースのと変わらないけど斬ったところが凍ったりするってだけ
試しにどこか斬ってみて
斬ったあとにどうしたいかを考えるの
何も思わなければそのままただの斬撃になる』
サボは鞘から刀を抜いて木を斬り倒した。
その切り口から炎が上がっている。
『最近サボ修行で刀使いだしたからどうかなって思って』
サ「母さんのくれるものっていつも想像の範囲を越えたものばっかだよな……
でも大切に使わせてもらう」
ル「いいなー!!俺も欲しい!」
『また何かルフィがここを出るときまでに考えとくわ』
ル「やったー!!」
エースとサボの武器を見てルフィが目を輝かせて羨ましがっていたが、自分も将来もらえるとわかって更に喜んでいる。
エ「ルフィ、お前ちょっと目ぇ瞑ってな」
ル「なんでだ?」
エ「いいから」
ル「??わかった」
エースに言われてルフィは目を閉じる。
サ「どうしたんだ?」
エ「ちょっとな
母ちゃんちょっとこっち来てくれ」
エースに手招きされて船の側まで寄る。