第17章 帰還
サ「ったく…
母さんはルフィを納得させんのうまいな」
『そう?でも強くなりたいっていう気持ちはわかるからね
私も守りたいものがあるから』
サ「そうだな…
俺たちにも守りたいものがあるんだ
誰よりも強くなって何よりも守りたいものが…」
『なら、私と一緒ね
強い力は守るためにあるのだから
弱いものを傷つけるために使ってはいけないの』
サ「俺たち三人は十分承知してるよ
なんせそういう人が側にいるからな」
『あまり長い間一緒にはいられなかったけど…』
サ「それでも俺たちは守るための力を手にいれたいんだ
だから戦いかたを教えてくれ」
『私でよければね
でも私の言うことが全てじゃない
自分のやり易いように戦えばいいの』
サ「わかった」
エ「おい、終わったぞ」
エースとルフィの試合はとっくに終わっていたらしくエースがこちらに来ていた。
黒板を見ればやはりエースが勝っている。
サ「えー!俺まだアドバイスもらってねぇよ!」
エ「…………じゃあ百戦終わったら全員で聞いたらいいだろ
俺もその時に聞く」
サ「しゃーねぇな」
サボは渋々といった感じでルフィと戦いに行った。
エ「この百戦が終わったら母ちゃんの話聞くからな」
『わかったわ』
百戦の結果は
エース27勝23敗
サボ23勝27敗
ルフィ50敗
となった。
サ「またエースに勝てなかった…」
エ「とーぜん!」
ル「もうちょっとだったのになぁ!」
「「どこが!!」」
『皆強くなったねぇ
私のアドバイスなんかいらないんじゃない?』
「「「いる!!」」」
息をぴったりあわせて言ってくる兄弟に恋歌は苦笑いをしていた。