第17章 帰還
『お疲れさまルフィ
前より腕真っ直ぐ飛ぶようになってたじゃない』
恋歌がそう声を掛ければ嬉しそうに顔を輝かせるルフィ。
ル「母ちゃんもそう思うか!?
やっぱ俺強くなってたんだな!」
『回っちゃうのはまだ衝撃に耐えられるまでの筋力がないから
だからもうちょっと大きくなったらちゃんと腕の衝撃に耐えられるようになるよ』
ル「そっか…俺、力がたんねぇんだな」
『あとは…そうね
筋力がつくまでは膝を曲げて重心を下げて腕を伸ばせば少しは回転しなくても済むかも』
ル「ほんとか!?
わかった!次やってみる!」
少しだけアドバイスをしてやる気を取り戻したルフィを見て恋歌は嬉しそうに笑っていた。
サ「ルフィばっかずるいぞ
母さん、俺は?」
いつの間にかエースとサボの試合は終わっていて次休みのサボがこちらに来ていた。
黒板を見ればエースが勝ったようだ。
ル「サボは母ちゃんに聞かなくても十分強いじゃないか!」
サ「自分より強い人にアドバイスもらって何が悪いんだよ」
ル「だってそれじゃ…」
サ「母さんはお前だけの母さんじゃないんだ」
『ルフィ、いつかこの二人も越えるぐらいに強くなるんでしょ?
だったらその二人も強い方が目指すかいがあるじゃない』
ル「そうだな!!
よわっちかったら越えても嬉しくないもんな!」
サ「こら待てルフィ!!
誰がよわっちぃって!?」
サボの怒鳴り声も聞かずにルフィはエースの元に走っていってしまった。