第16章 白ひげ海賊団での暮らし
マ「あれだけの威力のあるものをそんな細腕で撃って無事な訳がない
もし仮に撃った本人に何の影響が無いにしてもあの腕の震えかたはおかしい」
マルコの頭の回転の速さに恋歌は苦笑いが溢れる。
『前に撃った時は誰にも気付かれなかったんですけどね』
マ「お前…この技は緊急時以外使用禁止だよい」
『むー…』
マ「むー、じゃねぇよい
わかったな?」
『はーい、何かマルコさん私のお母さんみたいです』
笑って言えばマルコに軽く頭を叩かれた。
マ「誰がお母さんだ
もうじっとしてろ、手当てしてやる」
丁寧に消毒液を塗って包帯を綺麗に巻いていくマルコ。
暫く部屋には沈黙が流れていたが
サ「恋歌ちゃん、ごめん!!」
サッチが急に恋歌に頭を下げて謝ってきた。
『へ?な、何でサッチさんが謝るんです!?
顔上げてください!』
マルコは素知らぬ振りをしてまだ手当てをしているが恋歌は謝られる意味がわからなくて慌てている。
サッチは頭を下げた状態のまま話し出した。
サ「俺、そんな危ない技って知らなくて…
でも俺が見たいって言ったからやってくれたんだろ?
恋歌ちゃん傷つかせちまった…
俺のせいだ!謝って済まないことはわかってるけど、ほんとごめん!!」
さらに深く頭を下げるサッチに恋歌は申し訳なさそうに笑う。