第4章 初日終了
『ちょっと前に別れたばっかりじゃないですか
いくら私でもそんな僅かな時間でエースを病気になんかさせませんよ』
冗談っぽく言うとガープも大声で笑いだした。
ガ「いやいや、この歳になると孫が心配でな
あんなやんちゃでもワシの可愛い孫じゃ」
『そうですね
私もあんな可愛い息子が出来てとても嬉しいですよ』
ガ「そうか
それならば何よりだ
実は電話したのは先ほど言い忘れとったことがあってな」
『なんですか?』
ガ「エースの服を持って行くのは些か荷物が多くなるということでお前さんの家に今日届くようにしたんじゃがこちらの都合で明日の朝になりそうなんじゃ
恐らく早朝になる
じゃから玄関の前に置くように言っておいた
明日確認してほしい」
『わかりました
明日買い物に行こうと思うのですがエースの服は送られてくるんですよね?』
ガ「ああ、じゃがあいつもまだまだ幼い
ねだることはないじゃろうが欲しそうなものがあれば買ってやってくれ
金なら言ってくれれば出すぞ」
『確かに欲しいものがあっても言わなさそうですもんね
お金のことならご心配なく』
ガ「悪いな…
ではワシは仕事に戻るとする」
『はい
わざわざありがとうございました
エースの声も聞きますか?』
ガ「いいや、寝ているのであれば寝かせておいてやれ
ではな」
『はい』
恋歌は受話器を置いて通話を終了した。