第15章 ゴア王国
エ「何すんだ!場所は教えたじゃねぇか!!」
ブ「確かに終わった訳じゃない
嘘という可能性もある
おめぇらも着いてこい」
エ「ふざけんな!
そんなことやってるうちに逃げ場がなくなる!
お前ら勝手に行けよ!」
怒鳴るエースにブルージャムは銃を向けて黙らせる。
ブ「今の俺をこれ以上怒らせるな」
『なら私もこれ以上怒らせないでもらえます?』
いきなりどこからか聞こえてきた声にブルージャムたちは辺りを見回そうとした。
「「ぐわっ!」」
だがそれより早くエースとルフィを捕らえていた男が倒れた。
目の前に現れたのはひとつの白い塊。
腕の中にエースとルフィを抱えたそれは銀の仮面で顔が見えない。
手配書が出回っている今は全世界、そして海賊たちの間では知らぬ者はいないその存在。
『大丈夫?』
二人を下ろし優しく問いかける恋歌。
エ「なんでここに…それにそのかっこ…」
『私たちのもう一人の家族からの願いでここに来ました』
ル「もう一人の家族?
もしかして…!!」
閃いたような顔をしたルフィの口に人指し指を当ててそれ以上言わせないようにする。
『今この場であの子の名前を出すことは王国がこの火事に絡んでいる以上誰が聞いているかわかりません
私の呼び方も前に教えた通りに
わかりますね?』
二人は納得して頷いた。