第15章 ゴア王国
『サボ、この子誰?』
サ「一応俺の弟ってことになるらしい
知らない間に養子を取ってたみたいなんだ
名前はステリーだって」
『ふーん…』
サ「それだけ!?」
恋歌はステリーと呼ばれた少年を見つめる。
ステリーはいきなり現れた知らない女に見つめられ一瞬身動ぎをしたが、見たこともないような美少女であるとわかると急に偉そうな態度になった。
ス「何だお前
貴族である俺に見惚れたか?
まぁお前がどうしても俺の召し使いになりたいって言うんなら俺からお父様に不法侵入のことは黙っておいてやっても…『そういえばサボ、火事のこと知ってる?』って最後まで聞けよ!!」
恋歌はステリーが話始めた最初から何も聞いていない。
今もステリーが話していることは何も頭に入っていない。
華麗なスルーに冷や汗をかいているのはサボだけだった。
だが、サボもステリーのことは別にどうでもいいため内心では冷や汗をかきながらも無視をする。
この際突っ込みも無視だ。
サ「あ、ああ
そうだ!エースとルフィが危ないんだ!
グレイ・ターミナルを燃やすって…
だから、だから…」
『サボ
私があの二人を死なせると思う?』
二人の兄弟を想ってグレイ・ターミナルが火事になることに焦っているサボを優しく宥める。
サ「…ううん」
『私を信じて
あの二人は必ず守るから』
サ「うん」
『ありがとう
それからサボに言っておくことと聞きたいことがあるんだけど』
サ「俺に?」