第15章 ゴア王国
男「君の息子は目上の者に対する礼儀も知らぬのか?
敬う言葉を習わせてやれ
貴族の人にはこうやって話しましょうとな
金輪際うちの子に君の子どもたちを近づけないでもらいたい
薄汚いのか移るんでな」
『言いたいことはそれだけですか?』
恋歌が静かに男に問う。
恋歌の雰囲気の変化に気づいているのは三人の息子と、多少は実践経験のある兵士のみ。
つまり肝心の男ひとりだけが周りの温度が下がったことに気づいていない。
男「まだまだ言いたいことは山ほどあるがお前たちのような薄汚い連中とこれ以外言葉を交わすのも穢らわしい
早々に立ち去れ」
エースとサボは冷や汗をかき、ルフィはすでに泣きそうになっている。
『そうですか…
話がそこで終わってよかったです』
次の瞬間には恋歌はそこにおらず全員が目を見張った瞬間、サボの父親が吹っ飛んだ。
吹っ飛んだ時に解放されたサボをしっかりとキャッチして男を吹っ飛ばした恋歌は足を蹴りあげた格好のまま話す。
『それ以上話されるとあなたを殺そうかと思っていたところですから』
にこやかに告げられた言葉に全員の背中に悪寒が走った。