第14章 家族
『"桜姫"のことは大体こんな感じかな
また聞きたいことがあれば聞いて
まだもうひとつ話があるから』
エ「母ちゃん一体どれだけ隠してたことあったんだよ…」
エースがうんざりしたような顔で言う。
恋歌はそんなエースに苦笑するしかない。
『ごめんね
今日はこれで最後だから』
サ「まぁいいじゃねぇか
こうやって話してくれてんだしさ
最後の話聞かせてくれよ」
『うん、じゃあ二人に質問ね
私いくつに見える?』
急に質問された内容が訳のわからないものだったのでエースとサボが間抜けな顔になる。
見た目は腰まである綺麗な金髪で目の色は桃色、肌は白くて体も細い。
今は自分達よりもだいぶ背が高いが一般的に見れば平均的な身長。
ぱっと見誰もが振り向くような美少女である。
そこまで考えた二人は疑問を覚える。
美少女と言える程に少しだが幼さが残っている顔。
まだ美人という分類には入らないだろう。
しかし
サ「エースと会ったときの歳っていくつだったんだ?」
エ「確か二歳のときで18だった気が…」
サ「じゃあ単純計算で…
26!?」
エ「えっ!?」
どう見てもまだ少女の域を出ていない恋歌の歳に驚く二人。
26という歳が合わないと言うわけではないがそこまで大人にも見えない。