第14章 家族
『そんなの一度もないよ
でもこっちに来たときに身体能力もあげてもらったから戦うのに支障は何もないしね』
エ「でもそれじゃあ結局俺たちが母ちゃんの平和を奪ったってことに…」
『エースたちのせいなんかじゃないよ
そう言ってくれてるエースには悪いけど私はこっちの世界の方が好きなの』
エ「平和な世界よりもこっちが?」
『だってこっちの世界の私には自慢の息子たちがいるもの
あなたたちの為なら戦うことなんか苦じゃないし、世界からどう思われていようとかまわない
三人が生きて夢に向かって頑張っているのを見るのが私の希望であり願いだから
そのための手助けももちろんする』
そこまで言い切った恋歌にエースとサボは苦笑をもらした。
エ「どうやら俺たちはとんでもない人を母親にしちまったみたいだな」
サ「そうみたいだな
でもここまで愛してくれる母親、そうそういないぜ?」
エ「確かに
俺たちみたいな悪がきの母親には勿体ないけど俺たちは母ちゃん以外母ちゃんと認めないから」
サ「もちろんだ
ところでルフィ
お前さっきから静かだけどどう…し…
あちゃー」
サボがいつも煩いルフィが静かなのを疑問に思い顔を覗いてみると目を回していた。
サ「キャパオーバーだな、こりゃ」
エ「ばかな頭にはちょっとむずかしかったみたいだな」
サボとエースは顔を見合わせて弟を笑う。