第14章 家族
『私にできることは小さなあなたたちを自分なりに精一杯愛すること
母親と認めてもらえなくても別によかった
出会わなくてもずっと守っていくつもりだった
でも皆私のことを母親だってそう言ってくれた
だからそれを渡したの』
三人は自分たちの首にかかっているペンダントを見る。
『それはさっきも説明した通り私を呼ぶ為の道具
あなたたちの夢を叶えるのを見届ける為にそれを作った』
ル「じゃあ俺が海賊王になるのも見届けてくれんのか?」
『もちろん
そのために私はここにいるのだから』
エ「じゃあ俺たちのために母ちゃんは自分の世界を捨てたのか?」
エースが悲しそうにそう言うので恋歌はエースの頭を撫でてやる。
『はじめて二人でやったエースの誕生日の時に言わなかった?
あなたたちがいるから全てを捨ててもここにいようと思ったって』
エ「でもっ…!!」
『いいのよ
私が自分で選んだ道なんだから』
サ「お母さんみたいな力はそっちの世界の人は皆持ってる力なのか?」
『ううん、誰もこんな力は持っていなかった
これは私が神様に頼んで付けてもらった力だから
守りたいものができたときに力がないと何もできないでしょ?』
サ「そりゃそうそうだけど…
じゃあお母さん戦ったことないんじゃ…」