第14章 家族
エ「じゃあ今眠いってことか」
『そうなるわね
このままじゃ帰れないし三人とも先に…「嫌だ」て言われると思った…』
先に帰るように言おうと思ったがエースに即座に却下された。
エ「母ちゃんだけ置いて帰れるかよ」
サ「それには同意見だな
顔もバレてることだしここにいるのは危険だ」
ル「俺も恋歌姉ちゃん置いて帰るなんか嫌だぞ」
『わかったわ…
なら私が今すぐにダダンさんの家まで三人を連れていく
この状態だと恐らくそこまでが私の限界
でもダダンさんの一家の誰かに言ってくれたら運んだりはしてくれると思うし
それでいい?』
エ「…俺たちだけじゃ母ちゃんを担げないしな」
サ「男が三人もいて情けねぇけどな」
『そんなことないわ
置いていかないって言ってくれただけで嬉しかったわ
じゃあ私の腕が届くぐらいまで三人とも来て』
恋歌が動けないので三人は素直に従う。
一番幼いルフィを左腕で抱えて右腕だけでサボとエースを自分の体に押し付けるように抱える。
『三人抱えるのも限界があるから皆しっかり掴まってて』
顔が赤いのはエースとサボでルフィは元気良く返事を返してくれた。
『【ダークブーツ発動】』
恋歌は最後の力を振り絞って地面を蹴った。