第14章 家族
エ「よし!じゃあサボも一緒に帰るか」
サボの提案を聞いた四人はダダン一家の家に帰るためにグレイ・ターミナルの森から歩き出した。
サ「おう!許してもらえたらいいけどな」
エ「大丈夫だ!頼まれたら断れねぇクソババアだし、あいつはクソババアでも男の中の男のようなクソババアだからな!」
サ「なら大丈夫だな」
エースがダダンのことを無茶苦茶に言っているときに急に恋歌が膝をついた。
エ「母ちゃん!?」
三人が膝をついて立たなくなった恋歌を心配して駆け寄ってくる。
エ「どうしたんだ?」
ル「腹減ったのか?」
サ「ばか!そんなのお前だけだよ
傷が痛むとか…?」
心配してくれる三人に恋歌は笑みが零れる。
だがエースが恋歌の体の変化に気付いた。
エ「なぁ、何か母ちゃんの体光ってないか?」
サ「は?そんなわけ…
ほんとだ…」
ル「すげぇ!恋歌姉ちゃん光ってんぞ!!」
注意して見なければ気づかないほど微弱なものだが確かに光っている。
『ああ、だから眠かったのね…』
恋歌は理由がわかったかのように呟いたが三人にはなんのことかわからない。
エ「どういうことだ?」
『今私の体は受けた傷を治そうと細胞が活性化してる状態なの
分かりやすく言うと体が早く傷を治そうとしてるってことね
そしてその作業を最も効率良く進めるために睡眠を取るように体が言ってるってとこね
体が光ってるってことはその作業が進んでる証
本来は傷口だけ光るんだけど今回は傷が多すぎるから…』
ルフィはちんぷんかんぷんのようだがエースとサボはだいたい理解したようで頷いている。