第14章 家族
そのサボの驚いた問いに答えたのは本人である恋歌だった。
『そうよ
あれも私の力』
サ「へぇーすごいな!
他のも見せてくれよ!」
少し興奮ぎみに詰め寄ってくるサボに恋歌は微笑む。
『他のってどんなのがいい?』
サ「うーん、そうだな…
そうだ、さっきどうやってポルシェーミの刀受け止めたんだ?」
『あれはね…』
恋歌は腕を見えるように出して腕を鋼鉄化する。
『こうしただけよ』
サ「なんだこれ!?
かちかちだ!」
サボは興味津々で恋歌の腕をこんこんと叩く。
『しようと思えば全身硬くしたりとかもできるよ』
サ「でもこれ悪魔の実の力じゃないんだろ?」
『うん、まぁ悪魔の実の力ではないわね』
サ「じゃああの刀は?」
サボはエースが未だに背負っている刀を指した。
『あ、ごめんエース!
ずっと持たせたままだった!』
エ「いいよ別に
あんまり重くないし」
エースに刀を返してもらい恋歌は自分の横に置いておく。
『ありがと
それでこの刀の話だったね
この刀は私の力でもあるけどあんまり使いたくないの』
サ「何で?」
『強すぎて周りを破壊しちゃうから』
サ「へ、へぇー」
サボは想像して少し寒気がした。
ちょろちょろと怪我が治って動き回っていたルフィが帰ってきた。
何故か息切れをしている。
エ「お前なにしてんだよ…」
サ「まだ恋歌さんの力見せてほしいけどひとつ俺に問題があることに気付いた」
『問題?』
サ「今回のこの件で俺たち絶対ブルージャムたちに狙われただろ?
そんならこの森で生活してる俺はどうなる?
見つかるのも時間の問題だし見つかったときに寝てたりなんかしたら…」
エ「死ぬな」
サ「だろ?
ちょっとそこでだな…
お前ら耳貸せ」
サボの提案にエースとルフィは笑みを、恋歌は苦笑いを浮かべた。