第14章 家族
ポ「ほら、もう一回味わいたくなかったらさっさ…と?」
ポルシェーミは血のついたグローブを払いながらルフィに言っていたが、急に空気が変わったことに気づいた。
ポ「なんだ?」
しかしなにが空気を変えたのかわからない。
だが手下はぶるぶると震えながら冷や汗を流している。
ポ「おい、どうした」
「あ、あれ…」
手下たちがゆびを指した方向には恋歌がいた。
ポ「あいつがどうしたってんだ
ただ気を失ってるだけだ…ろ…っ!?」
『さっき私忠告しましたよね?
ルフィに手を出したら私が許さないと』
俯いているため顔は見えないが圧倒的な威圧感がある。
ポ「そそそそそれがどうしたって言うんだ!」
その威圧感に圧倒されながらも平静を装ってポルシェーミは答える。
『それがどうした?
ルフィに手を出しましたよね?
ならばそれ相応の覚悟はできていると受けとりました』
ポ「は、縛られてて動けないお前が何言ってんだ!」
『ああ、この縄ですか?
こんなもの…』
恋歌は腕をトランスして刃に変え、縄を切った。
『拘束しているうちには入りませんよ』
あっさりと縄を解いた恋歌に周りは驚きを隠せない。
ポ「お前も能力者か!?」
『いいえ、違います』
恋歌は立ち上がり顔をルフィの方に向ける。
『痛かったよね?
今助けてあげるから』