第3章 2人での生活の最初
お昼の時間には少し早かったが、エースがお腹が空いたと言うので何か作ることにした。
『食べたいものある?
それか嫌いなものとか』
はじめて一緒に食べるご飯ぐらいは好きなものを食べてもらいたいと思い好きなものを聞いたのだが、両方の問いに首を振る。
『(そういえば原作でも何でも食べてたなー
嫌いなものないかな?)』
冷蔵庫を開けて中身を確認しながら何が作れるだろうかと考える。
『(二歳ってお肉とかって食べれるの…?
あれ?何か滅茶苦茶高級そうなお肉あるんだけど…
ていうかよく見たら全部いいものばっかり
流石神様)』
恋歌が神様の凄さを再確認しているといつの間にかリビングで待っているようにと言っていたエースが横にいて冷蔵庫を覗き込んでいた。
『?どうしたの?
何か食べたいものある?』
エ「これ…」
そう言ってエースが指差した先には高級そうなお肉があった。
『(この頃からお肉好きだったのね…
ていうか食べれるの?)』
色々考えていると駄目だと思われたのかエースが悲しそうな顔をした。
そのことに気づいた恋歌は焦り出す。
『いや、あの駄目とかじゃなくてエースの歳でもこのお肉食べれるのかなって!
固かったら食べれないでしょ?』
慌ててそう言うとエースは一言食べれると言った。
『なら、これにしよっか
お昼からお肉なんて豪勢だね』
そう言って冷蔵庫から肉を出せば少し嬉しそうな顔をする。
『(まだあの太陽みたいな笑顔は見せてくれないのね)』
自分にあんな笑顔を見せてくれる日が来るのかと少し不安になった。
『(今気にしてもしょうがないよね
まだ1日も一緒にいてないんだから
これからこれから!)』