第14章 家族
死にたくないと泣くルフィに怒鳴る二人。
しかしそれでさらに泣き出してしまう。
恋歌はさすがにルフィが可哀想になり、止めてあげようと立ち上がるが、そこで何かに気づいた。
遠くを見つめて無表情でいる。
エ「母ちゃん?」
気づいたエースが声をかけるがいつもの様に笑顔が向けられることはなかった。
『エース、サボ
ルフィの縄を解いて二人の宝隠したらそこの茂みに隠れて』
サ「どうしたんだ?」
エ「さぁ…」
『エース、早く』
エ「わかったよ」
渋々エースは言うことを聞き、ルフィの縄を解いて近くの茂みに四人で隠れる。
『ちょっとだけ静かにしてようね』
そう言う恋歌はいつも笑顔でいる顔からは想像できないほど真剣だった。
エースとサボにはその緊張が伝わったのか素直に従う。
そのすぐあとにグレイ・ターミナルから人が来た。
「森の中で声が聞こえたぞ!
子どもの声だ…」
エ「あいつは…」
エースはこちらに来る男たちに見覚えがあるようだ。
「ここらじゃ有名ながきだ
"エースとサボ"、お前らから金を奪ったのはそいつらで間違いないんだな」
「はい…情けねぇ話です
油断しました…」
「呆れたガキだ
うちの海賊団の金に手ぇつけるとは…
これがブルージャム船長の耳に入ったら俺もお前らも命はないぞ」
エースはやばい金に手を出したと焦っているし、サボは男たちの中になかなか危ないやつがいたらしく騒いでいる。
そんなことを話しているうちに
『あ』
「「あ?」」
『ルフィ…』
「「へ?」」
恋歌が男たちの方を指さし、その方を嫌な予感がしながらもエースとサボは見る。
ル「放せー!!
こんにゃろー!!」
((なんで捕まってんだよー!?))
見事にルフィは男たちに捕まっていた。
エースとサボは目が飛び出している。
「なんだこのガキ」
ル「助けてくれー!!
エース!!恋歌姉ちゃん!!」
エ「あいつ俺と母ちゃんの名前を…!!」
ルフィがエースと叫んだことによりルフィを捕まえている男の顔が変わった。
「"エース"って言ったか?今」
ル「なんだよ!!」
「お前エースを知ってんのか?」
ル「友達だ!!」
エ「あのやろ、誰が友達だ…」