第13章 再会
恋歌はエースと共に部屋の隅に座っていた。
何人かが恋歌に話しかけようとしたがエースが睨みを効かせているため誰も近寄れない。
だが恋歌は見ているだけでも目の保養になるのかチラチラと恋歌を見ては顔を赤くしている。
それに気づいたエースはイライラしている。
恋歌は苦笑いをしながらエースを見ていた。
しばらくするとダダンが飯の時間だと言って肉をドンっと置いた。
エースは置かれた瞬間に立ち上がり肉の方に走っていく。
一斉に肉に飛びかかっていく山賊たち。
ルフィも飛び付いていたが大人の力にはまだ負けるようで1つも肉が取れていなかった。
手が引っ張られて伸びてしまっている。
ぼーっとその光景を見ていた恋歌だがエースがたくさんの肉を抱えて帰ってきた。
恋歌の分と思われる肉だけ皿に入っているのはエースなりの気遣いだろう。
『エースが取ってきたんだからエースが食べなよ』
エ「これは母ちゃんのために取ってきたんだ
それに俺はこれがあるから食べていいよ」
『ありがとう
やっぱりエースは優しいね』
恋歌はエースの頭を撫でてやる。
するとエースは照れているのか顔を赤くしながら肉を食べ始めた。
ダ「ほんとあんたは変なやつだね
このエースを簡単にあつかっちまうなんて」
目の前に置かれたのは茶碗一杯分のご飯とコップ一杯の水。
『ありがとうございます』
ダ「あたしらが保障できるのは1日にこれだけさ
あとは自分でなんとかしな」
『はい、お世話になります』
そう言って頭を下げた恋歌。
ダ「あんたにもきっちり働いてもらうからね」
『なんでも言ってください
置いてもらう以上はなんでもします』
そしてダダンは笑った。
ダ「いい心がけだ」
そのあとルフィにも同じような説明をしたあとに物分かりのいいルフィの返事にダダンは床に頭をめり込ませていた。