第13章 再会
ダ「嘘だろ?」
ダダンと呼ばれていた女性が有り得ないといった顔をしている。
ガ「本当じゃよ
恋歌はここにエースが来るまでの育ての親じゃ」
ル「なんだお前恋歌姉ちゃんの子どもだったのか!」
エ「恋歌姉ちゃん?
お前気安く母ちゃんの名を呼ぶんじゃねぇよ」
『いいのよ、エース
それよりこっちに来て』
しばらくルフィを睨んでいたエースだが恋歌に呼ばれて仕方なく睨むのを止めて恋歌の方に行った。
「あのエースが言うことを聞いたぞ…」
回りからは信じられないという視線が向けられている。
だが恋歌は気にしない。
エースは昔から言うことはちゃんと聞いてくれるいい子だからだ。
目の前まで来たエースに合わせてしゃがみ笑う。
『久しぶりねエース
元気だった?』
エ「久しぶりだな母ちゃん
元気だったよ」
『おっきくなったね』
エ「母ちゃんは髪が伸びたとこ以外あんま変わってねぇな」
『一度もエース呼んでくれなかった』
エ「母ちゃんより強くならないと呼んだらダメだって言い聞かせて修行してたからな」
『私は会いたかった』
エ「俺も会いたかったさ
でも強くなった俺を見てほしくてさ」
『あんな大きな牛を仕留められるようになったんだもの
強くなったに決まってる
誕生日のプレゼントは喜んでくれたかしら?』
エ「やっぱあれ母ちゃんか
あんなの仕留められるの他にいないからな
旨かったよ、ありがとう」
『いいえ、喜んでくれたのならよかった
ねぇエース?』
エ「ん?」
『そろそろ抱き締めてもいい?
もっとも拒否権はないけどね』
エ「でも俺あの牛捕まえてきたばっかりだから汚ねぇよ?」
『それを私が気にすると思う?』
エ「そういえばそうだったな」
お互いに顔を見合わして笑えば恋歌がエースを強く抱き締める。
『ほんと大きくなったね
体もがっちりしたし』
エ「母ちゃんは相変わらず柔けぇな
いい匂いするし」
二人してしばらく抱き合っていると周りの空気がおかしいことに気づいた。