• テキストサイズ

夢現

第12章 未来の海賊王との出会い


着いた先には村人が集まっていた。

みんなの視線の先には山賊に頭を踏まれているルフィがいた。

その光景に恋歌は静かに怒りが込み上げてきた。

村長が必至に山賊相手に説得をしているが山賊は聞く耳を持たない。

恋歌の耳にも入っていないが。

恋歌が山賊の方に一歩踏み出そうとすると肩を掴まれた。

掴まれた腕の先を見ればシャンクスがいた。

シ「下がってろ

俺たちが行く


力のこと知られたくないんだろ?」

最後は恋歌にしか聞こえないように言う。

『でもっ…』

シ「まぁ任せとけって

お前が出るまでもねぇーよ



なぁ、そいつ俺の友達なんだ

返してくれねぇか?」

賊「誰かと思えばこの間の腰抜け海賊じゃねぇか

このガキはなぁ、自分から俺たちに喧嘩売ってきやがったんだ

それを俺たちは買っただけなんだよ」

シ「だがなぁ…

子どもの言ったことじゃねぇか

頼むよ」

賊「はいそうですかって返すわけねーだろーが!!」

山賊の一人が銃をシャンクスに向ける。

だがその銃から弾が出ることはなかった。

相手が打つよりも早くルゥが銃を持っていた相手を撃ったのだ。

シ「獲物抜いたからにはそれ相応の覚悟はできてるんだろうな?」

シャンクスにさっきまでの穏和さは微塵もない。

シ「命かける覚悟はできてるのかって聞いてんだ」

そこから戦闘が始まったが山賊の頭らしき男は手下が全て倒されてしまい、まずいと思ったのか煙幕を使い、ルフィを連れて逃げた。

シ「し、しまった」

『シャンクスさん…』

恋歌の低い声にぎぎっとロボットのような音をたてながら振り向く。

そこには普段なら見惚れているであろう、満面の笑みの恋歌がいた。

シ「恋歌?」

『かっこつけてるからこういうことになるんですよ!!

ルフィ連れていかれたじゃないですか!!』

シャンクスにそれだけを言い恋歌はそこから走り去っていった。

その場には落ち込むシャンクスとめんどくさそうにシャンクスを慰めるベンだけが残されていたとか。
/ 454ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp