第1章 ラギー
いつもは生意気そーな目も、いまは潤んでてかわいい。真っ赤な顔も、余裕なさそうな表情も、苦しそうに吐く熱い吐息もいつにも増して色っぽい。
「ゆうちゃんって、ほんとかわいーーッスよねえ、」
「っ、」
こてん、首をかしげ舌足らずにそう言いながら、ラギー先輩の手はするりとわたしの制服の下に侵入する。
その手はそのまま制服のシャツを胸までたくし上げ、「胸あげて?」お願いされたわたしは大人しく従ってぷちん、とブラのホックが外される。
「やわらけーし、」
「ぁ、」
「反応もかわいーし、」
もにゅ、と左の胸の形を崩したその手が、ぴん、と頂きをはじいて「あん!」声が出る。
「はーっ、ほんとすきッス」
苦しそうに息を吐いたラギー先輩が視界いっぱいに近づいてきて、ちゅ、軽い口づけののち、少し口を開けばにゅるりと舌が侵入してくる。いつもより丁寧に、歯列をなぞり、舌をなぞり、上顎を優しく触るその感覚にぞくりと体を震わせる。
「っはあ」
ずいぶん長い間キスしてたなと思えるほど、くるしい。
ようやく唇を離したラギー先輩は、しばらくわたしの顔をじーっと見たかと思うと、ニィ、満足げに笑い、
「あっ、」
鎖骨にその鋭い犬歯を刺した。甘噛みのそれで、そこまで鋭い痛みはなく、そこをぺろりと舐めた先輩は今度は胸、腹、二の腕と噛んでいく。
「い、た、ラギー先輩、?」
わたしの声も無視して、ラギー先輩は今度は胸の先っぽを口に含むとちゅう、と吸ったり舌で丁寧に弄ぶ。右手は反対の胸をいじる。