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【ツイステ】短編集【R18】

第1章 ラギー


「ゆうちゃん、」


辛そうに呟いたラギー先輩は、わたしの手をその頬にもっていきすりすりと甘えてくる。

え、かわいい。これは深刻。かわいすぎて。

掴まれた右手はそのままに、今度は左手で頭を撫でれば、ラギー先輩のしっぽがゆるりと揺れた。


そして今度は、左手もぱしり。掴まれ、


「うわあ!?」


ぐいっ、とひっぱられ、わたしはラギー先輩の上に倒れ込んだ。

ちょうど顔はラギー先輩の肩の上で。ぽすり、ベットに打ち付けただけで痛くない。

体を先輩に押し付ける形になり、そのままぎゅーっと抱きしめられる。わたしの肩に顔を埋めたラギー先輩はすんすん匂いを嗅ぎ。


「ゆうちゃん、、すきっス」


すこし呂律の回らない甘ったるい声で言われたらきゅーーーーん、とわたしの心は掴まれた。


「わたしもだいすき」


抱きしめ返して、その手でラギー先輩の耳をそわ、触れば、「くすぐったいッス」小さく先輩が体を震わす。

もー、すき。

ほっぺをすりすりとすりあわせれば、ぐい!急に視界が反転した。


わたしを見下ろすラギー先輩。
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