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【ツイステ】短編集【R18】

第1章 ラギー


「ラギーせんぱーい」

呼びかけながらギィ、とラギー先輩の部屋を覗く。

「あれ、いない、、」

ぽそっとつぶやきながら中に入れば、整頓された小綺麗な部屋には、ラギー先輩の姿はなかった。

しょうがないのでいつも座っている窓際の椅子に座る。
ぼーっと外を眺めていれば、がやがやという話声と数人の足音が近づいてきた。

ばんっと、少々粗めに開け放たれた扉には、肩をくまれたラギー先輩とサバナクローの先輩がいた。

二人の先輩に肩をくまれたラギー先輩は、ぐったりとうなだれている。

「あっ、ゆう!」

先輩の声に、ぴく、とラギー先輩の耳がうごく。

「どうしたんですか?」

言いつつ、ラギー先輩を受け取りに近づき、「ゆうちゃん、、」ラギー先輩が力なく呟き、わたしによりかかってくる。

「うわ、とと」意外と重く、男性的なほそさのラギー先輩をなんとか抱きとめ、ずるずるとベットまで持っていく。

「それが、ラギーのやつ、レオナさんの酒間違って飲んじゃってさ」

「そーそ、だから俺らがはこんできてやったわけ!」


「つかれた!」「じゃああとはよろしくなぁ、ゆう」ひらひらと手を振り、ばたん。二人の先輩は去っていく。



おさけ、、、
大丈夫かな?

「ぐるる」小さく唸るラギー先輩の顔をのぞきこめば、いつも余裕そうな顔が真っ赤になって辛そう。

少し硬めの髪をなでれば、ぱし、手をとられた。



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