第9章 ※誘惑
義勇は、鷲掴みした二つの果実の感触を楽しむように揉みしだきながら、唇を重ねた。
唇を貪りながら、両方の果実の敏感な部分を、指の腹で弧を描くように優しく弄ると、陽華は唇の端から、艶かしい吐息を漏れた。
「んふっ…んっ…ぁ、」
義勇はそのまま、敏感な部分を指先でカリカリと弄ったり、指と指の間に挟んだり、摘まんで擦ったりと刺激を加えた。
陽華は耐えきれず、義勇の唇から離れると苦しそうに息を吐き出した。肩で息をしながら義勇を見つめた。
「やだ…、そこ…ばっかり…」
「おまえが良い反応するから、責めている。」
義勇はそう言うと、その熟しピンッと上向きに張った小さい実に、ねっとりと舌を這わした。
「んぁ…、」
突然、敏感な部分に感じた生暖かい感触に、思わず陽華の口から息が漏れた。
義勇は充分に固くなったその実を咥えこむと、舌先を厭らしく小刻みに動かした。
「ぁんっ…、はぁ…、んんぅ…、」
義勇の舌の動きに合わせて、吐き出す吐息が荒くなっていく。陽華は与えられる快感に必死に耐えるように、敷布をぎゅっと握りしめた。
義勇は実を口に咥えたまま、手を下半身へと移動させた。閉じた足を開かせると、充分に蜜を蓄えた花心へと指を這わせた。