第46章 ※番外編・祝、冨岡義勇生誕 帰ってきた、鬼殺隊!!
「ありがとう、天元さん!!私達、やっぱり勇兎を連れて来なかったこと、後悔してて…、」
「宇髄、俺も感謝する。」
そう言って、二人して頭を下げると、天元は、
「やめろやめろ。お前たち、そういうキャラじゃねーだろ?」
と、派手に笑った。その笑いにつられて、陽華も笑う。すると、腕の中にいた勇兎が顔を上げて、陽華に問いかけてきた。
「ねぇ、お母さん。ここ何?」
そう言って、勇兎が物珍しげにロビーを見渡した。
「ここはね、ホテル。温泉とか、あるのよ。」
「えーー!僕も温泉に、入ってみたーい。」
そう言って、はしゃぐ勇兎に、帰り支度を整えていた陽華と義勇は戸惑ったように、顔を見合わせた。
「部屋なら、開いてるぞ?」
義勇達の後ろから、村田が声を掛けてきた。
「村田、ありがとう!」
早速のおもてなしに、陽華が感動して、目に涙を浮かべた。
「昨日の部屋でいいか?まだ清掃中だけど。」
村田にそう言われ、昨日、誕生日会で騒ぎまくった残骸を、そのままにしてきたことを思い出す。
「うーん、あの部屋も素敵なんだけど。…まだ、違う部屋はあるの?」
「あぁ。ジュニアスイートの下の階に、デラックスがあるけど…、スイートに比べたら、だいぶランクは下がるぜ?」
「うん、いいの。私達はそこでいいわ。あの部屋は、広すぎるもの。天元さんとお嫁さん達に、使ってもらって?」
陽華がそう言うと、村田は「解った。」と、微笑んだ。
「今、使えるように用意させるからさ。暫くロビーで待っててくれ。」
村田に言われ、陽華達はロビーで待つことになった。