第46章 ※番外編・祝、冨岡義勇生誕 帰ってきた、鬼殺隊!!
「今度は俺の番だ。」
義勇はそう言うと、陽華を抱き締めたまま、くるっと回って、枕の上に押し倒した。
「きゃっ!」
「お礼だ。今度は、俺がお前にしてやる。」
そう言って、覆いかぶさってくる義勇を陽華が慌てて、押し返した。
「だ、だめっ!」
「?」
激しく拒否され、義勇が眉根を潜める。
「だって、義勇にされたら、また気持ちよくなって、ご奉仕どころじゃなくなっちゃうもん。」
「もう充分してもらった、俺は大丈夫だ。」
「でもそうやって…、最後はいつも、してもらって…、」
頭が真っ白になって、何も考えられなくなってしまうほどに、反対にご奉仕されてしまう。
今年こそは、そんなことにはならないよう、頑張ると決めてきた。
「私の事は、大丈夫だからっ!義勇こそ、まだして欲しいこととか、あるでしょ!?」
そう言って、意地でも拒否してくる陽華に、義勇が思いついたように、意地悪く微笑んだ。
「他にして欲しいこと…、じゃあ、お前が一人でしてるところを見せて欲しい。」
「ふぇっ!?なによ、それっ!」
突然義勇から出された提案に、思わず声が裏返る。
「お前が俺にされたくないと言うなら、仕方がないだろ?……だったら、一人でして見せて、それで俺を楽しませてくれればいい。」
「え…うそ…、本気?」
義勇の目からは、本気しか感じられず、陽華は思わず、
「やだっ、恥ずかしいっ!」
と叫んだ。すると義勇は、捨てられた子犬のような目で、陽華を見つめてきた。
「…旅行中は、俺の願い…なんでも聞いてくれると…、」
「わ、わかったわよっ!」
昔から、この目に弱い。陽華は覚悟を決めると、義勇をチラリと見た。
「……やるけど、……でも、一人でなんか、したこと…あんまりないから…、楽しませられるか、自信ないからね?」
陽華がそう言うと、義勇は期待に満ちた顔でコクコクと頷いた。