第46章 ※番外編・祝、冨岡義勇生誕 帰ってきた、鬼殺隊!!
伊之助の目を掻い潜った善逸は、窓からホテルの外に出ていた。
「あんな、男ばかりのムサイところにいられるか。……すぐ隣には、楽園が広がってるのに…、むふふッ♪」
善逸は壁伝いに、風呂場の裏側に回り込む。
「ねっずこちゃ〜ん、待っててね♪」
しばらく進むと、大きな木の柵が見えた。風呂場と外界を隔てる大きな柵。その前で、善逸は立ち止まると、高まる期待で顔を綻ばせた。
「一番は禰豆子ちゃんだけど、カナヲちゃんも、中々良い体つきしてるんだよな。アオイちゃんは細身だけど、付いてるところに、付いてるし♪……でもま、一番すごいのは陽華さんかぁ。あれは一度は拝んでみたいよなぁ♪」
そっと忍びより、壁に手を掛けた。
すると、木の板一枚隔てた向こう側から、女の子の騒ぐ声が聞こえてきて、善逸は思わずに聞き耳を立てた。
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「あぁ〜、温泉気持ちいい!!」
陽華はうーんと、軽く伸びをして、岩場に寄りかかると良く晴れた青空を見上げた。
久しぶりに、ゆっくりと浸かる温泉。家の風呂でさえ、最近は勇兎と二人で、ゆっくりと浸かった記憶がない。
ふと、視線を感じ、陽華が視線を向けると、アオイがこちらを見てた。
「どうしたの、アオイ?」
「いや…、本当に大きくて、羨ましいなぁって。」
アオイの目線は、陽華の胸元を指していた。