第46章 ※番外編・祝、冨岡義勇生誕 帰ってきた、鬼殺隊!!
女子たちが温泉に入ってる間、男子達は隣の休憩所で、順番を待つことにした。
「忘れ物をした。一旦、部屋に戻る。」
そう言って、部屋に戻った義勇を抜かした男三人は、休憩所で暇を持て余していた。
「おいっ、善逸!何処へ行くんだ!?」
そんな中、不審な動きをする善逸に、炭治郎が声をかける。
「いやぁ…別に……俺たちの番まで暇だし、ホテルの周りを散歩しようかな。って……、」
目を泳がせて説明する、怪しい善逸の姿に、炭治郎が詰め寄る。
「ウソつけっ!!風呂場を覗きに行こうとしたんだろっ!!」
「なっ、違っ!……俺は覗こうとする悪い奴らから、女の子達を守ろうと、見回りに行こうとしただけなんだっ!!」
泣きながら、腕に縋り付く善逸を、炭治郎が振りほどく。
「お前が一番、怪しいんだよっ!」
「炭治郎、友達が信じられないのか!?よく見ろ、この曇りなき眼をっ!!」
善逸が涙目で炭治郎を見つめると、炭治郎は汚いもの見るような瞳で、善逸を見返した。
「なんだよ、その目は!!」
その時だった。ロビーの方から走ってきた村田が、慌てた様子で炭治郎に声を掛けた。
「炭治郎、ボイラーの様子が可笑しいんだよ。お前、火に詳しいだろ?ちょっと様子見てくれないか?」
「わかりました。伊之助、善逸がここから動かないように、見張っててくれっ!!」
「おう!任せとけっ!!」
伊之助が張り切ってポーズを決めると、炭治郎は村田と、ボイラー室に向かっていった。
その後ろ姿を見送って、伊之助が善逸に視線を戻すと、すでに休憩室はモノ家の殻だった。
「ん"おいっ!!紋逸の野郎、どこ行ったーーー!!!」