第7章 ※制御不能

唇が重なり合う音と、時折唇の端から漏れ出るくぐもった吐息だけが、静かな部屋に響いた。

義勇は口づけを繰り返しながら、陽華の豊満な二つの果実を、手の平で包み込むように掴んだ。

その柔らかさに驚きながらも、そのまま捏ねるように揉みし抱いていくと、陽華の鼻腔から漏れる息が、少しずつ速さを増していくのがわかった。

「んふ、んっ…、」

義勇の果実を捏ねる指先が、その先端に触れると、陽華の身体がビクンッと小さく震えた。

その反応に驚いた義勇は、今度は両方の小さな赤い実を親指の腹で、優しく捏ねた。

「やぁ…、んっ…(なにこれ…、頭が…ぼーっとする…、)」

初めて感じる電気が走ったような刺激に、陽華は堪らず、義勇の腕を掴んで押し返していた。

「…だめ！これ…以上は、」

顔を真っ赤にして、拒否する陽華に、義勇は問いかけるように囁いた。

「ここ、いいのか？」

「や、…聞か…ないで。」

口では言わないが、潤んだ瞳が、上気した肌が、息遣いが、全身で気持ちいいと言っていた。

(……可愛い。)

義勇は胸を締め付けられるような感覚に陥り、思わず胸を抑えた。

こんなに可愛い陽華をもっと見たい。その衝動に駆られ、義勇は陽華の手を押し返すと、そのまま押し倒し、その上に覆い被さった。

そしてその胸元へと顔を寄せると、刺激で固くなった先端の実を、優しく口に含んだ。

「…んぅ…、」

陽華の唇から、小さく吐息が漏れる。義勇は口に含んだ小さな実を優しく吸い上げたり、舌先で転がしたりと刺激していく。

「んぁ…、ぁ…、ん…っ…、」

義勇の舌の動きに合わせて、陽華の声も上がっていく。陽華はその刺激から逃れようと、身体をくねらせるが、義勇にグッと押さえられていて、身動きが取れなかった。

義勇は二つの果実を左右から鷲掴みし、寄せると、その先端を交互に優しく、舌先で愛撫していく。そして気が済むまで愛撫を続けると、顔を起こして陽華の顔を見た。

陽華は顔を真っ赤に上気させ、目に涙を貯めて、とろんとした顔で義勇を見つめていた。

「やっ…って言ってるのに！」

そのあまりの可愛さに、義勇は堪らずに、

「…ごめん。」

と、小さく謝った。