第42章 ※繋ぐ想い 後編
言った自分でも、悪足掻きだって分かっている。でも、ここで諦めたら、自分が自分じゃなくなる。
だって未来なんて、誰にもわからない。死なない未来だって、選べるかもしれない。
「……まだ何をすればいいのかなんて、そんなの全然わかんないけど、……でも私、最後の最後まで、足掻きたいの!」
そこまで言うと、陽華は義勇の反応を確かめるように覗き込んだ。
「……だめ……かな?」
義勇は、陽華の顔をまっすぐに見ながら、短く沈黙した後、覚悟を決めたように微笑んだ。
「わかった。お前の願いを聞く。」
義勇は陽華の背中に手を回すと抱き寄せた。そしてゆっくりと腰を浮かせ、そのまま後ろへと陽華を押し倒す。
正常な位置になると、義勇は真剣な顔で陽華を見下ろした。
「……お前の言葉で、俺も足掻いて見たくなった。俺も諦めたくない、陽華…お前との未来を…。」
義勇は陽華に覆いかぶさるように、左手をベットに着いた。
「お前だけに、責任は負わせない。自分の意思でする。……いいか?」
「うんっ!」
陽華は嬉しそうに頷くと、義勇は片手を背中に回し、ぎゅっと抱きしめた。陽華がその背中に手を回し、しがみつくと、義勇はそのまま勢いよく、腰を打ち付けた。
「んぁっ、あっ…やっ…激しいっ!」
いきなり最奥まで突き上げられ、陽華が義勇の下で、苦しそうに声を上げた。
「さっきから…ずっと…お預けを食らっている。…悪いが、もう…手加減は…出来ない。」