第42章 ※繋ぐ想い 後編
そう言うと義勇は、激しく腰を動かした。快感を貪るように、無我夢中で突いていく。
動く度に絡みついてくる、陽華の腟内に義勇の終わりも近かった。
「格好…つけてみたが、…っ…本当に余裕がない。…もう出すが、っ…いいか?」
「うんっ、いいよ。…っ…来てっ!」
陽華が耳元で言うと、義勇の動きが加速した。内部をえぐるように、最奥へ突いていく。
「ぁんっ…んぁ…っ…、」
激しい刺激に耐えるように、義勇の背中に回した陽華の指が、背中にぐっと食い込むと同時に、一際最奥を突いた義勇の動きが止まった。
そのまま陽華を強く抱きしめ、小さく震えると、陽華の中の義勇がビクビクと波打ち、熱い何かを注がれていくのを感じた。
義勇は陽華の中に、全てを出し切ると、さらに押し込むように二、三回腰を動かした。
そして深く息を吐き出しながら、陽華を愛おしそうに抱きしめると、その額に額を突き合わせて囁いた。
「陽華、愛してる。」
「うん、私も愛してるよ、義勇。」
そう言って目が合わせると、二人は嬉しそうに笑いあった。
まだ何をしたらいいかなんて、まったくわからない。でも貴方といると、なんでも出来そうな気がする。
二人一緒に、生き残れたことが奇跡なら、また奇跡はきっと起こせる。そう信じてるから。
・・・・
「ねぇ、義勇?……まだ抜かないの?」
「………言い辛いんだが、実はまだ、治まりそうにない。このまま、二回戦目に…行ってもいいか?」
気まずそうに視線を逸しながら言う義勇に、陽華はくすくすと笑いながら言った。
「いいよ。でもその代わり、今度は私も気持ちよくしてね?」
「承知した。」
義勇は微笑み返すと、陽華に顔を近づけ、その唇に優しく口づけを落とした。
そして時は経ち、二人の傷が癒えた頃、義勇と陽華は、産屋敷家の門を叩いていた。
ー 繋ぐ想い 後編 完