第42章 ※繋ぐ想い 後編
突くたびに締まってくる、陽華の腟内に、今すぐにでも全てを吐き出したい気持ちが強まり、義勇は慌てて陽華に声を掛けた。
「…っ、…待て…、止まってくれ…、」
突然、義勇に声を掛けられ、陽華が止まった。驚いたように義勇を見る。
「どうしたの?もう出る?」
「いや…そんなに激しく…したら、持たない。まだ…もう少し、お前と…繋がっていたい。」
そう言って、義勇は陽華を愛おしそうに見つめ、静かに抱き寄せた。
それと同時に、義勇の短くなった腕が
陽華の脇辺りに当たった。恐らく、両手で陽華を抱きしめてくれているのだろう。
その姿に愛しさが溢れ出す。陽華の胸に、思ってはいけない感情が芽生えてきて、胸を締め付けた。
(あと数年なんて…短い。もっと一緒にいたい。)
そんな小さな願いすら、思うことも、叶えることも出来ない。
陽華は溢れそうな涙を堪え、義勇にすり寄ると、耳元で囁いた。
「義勇、好きだよ?」
義勇が優しく髪を撫でつけ、その頬に擦り寄る。
「俺も…好きだ。」
二人は顔を突き合わせると、静かに唇を重ね合わせた。長い抱擁の後、陽華が義勇に問いかける。
「義勇、そろそろ…、」
「あぁ、頼む。」
その返事を皮切りに、陽華がまた動き出す。段々と速さを増しながら、激しく上下に動くと、その律動に合わせて、義勇も腰を打ち付ける。
「んぁ…っ…、んぅ…、」
奥まで突かれると、またあの甘い痺れが陽華の身体を疼かせ、小さく声が漏れ出す。
堪らずに義勇に強くしがみつき、唇を貪るように重ねた。
繋がった部分から、唇から、触れ合った肌全てから、義勇の温もりを感じる。
それだけで、大好きが溢れてきて、止まらなかった。
私、やっぱりまだ……、