第42章 ※繋ぐ想い 後編
「…お前な。俺だって久々なんだ。そんなこと言われたら、我慢できなくなるだろ。」
でもきっと、今挿入たら、すぐに達してしまう。先に満足させてやらなければ……そう思い、義勇は差し込んだ指を二本に増やし、陽華の膣内を刺激した。
「あ…、やぁ…、それ…駄目っ…、んぁっ…ぅ…、」
陽華の声が上擦り、高くなっていく。耐えきれない刺激に我を忘れて、義勇の首に強く抱きつき、その首筋に顔を埋めた。その為、艶めかしい吐息が耳元で感じられ、義勇の興奮をさらに刺激してくる。
「陽華、そんな声…出したら、隣に聞こえる。…不死川に聞かれてもいいのか?」
義勇が忠告すると、陽華は顔を上げて、義勇を見つめた。
「んぅ…やだぁ…。…口塞いで…んっ、」
そう言うと陽華は、義勇に唇をんぅ…と、差し出した。
(……可愛い。)
義勇は陽華の希望に答えるように唇を重ねた。塞ぐように強く押し付ける。
もちろん、秘部内を動き回る二本の指は、陽華のいい所を、徹底的に責めていった。
「んぅ…、っ…んっ…っ!」
唇を塞がれて、くぐもった吐息だけが口の端から漏れ出る。唇が離れると、陽華は今にも蕩けてしまいそうな顔で、小さな声で囁いた。
「……んぁっ…ん…っ!ぎゆ…、も…イっちゃ…、」
「あぁ、イっていいぞ。」
声が漏れ出ないようにもう一度、唇を塞いでやると、義勇に回した陽華の手に力がこもる。
「んんっ!!」
次の瞬間、陽華の身体がビクンッ大きく震えた。さらに義勇に強くしがみつき、暫くの間、身体を小さく震わせる。
「はぁ…はぁ…、気持ち…いい。」
陽華はそう小さく呟くと、力尽きたように義勇に寄り掛かった。