第42章 ※繋ぐ想い 後編
義勇が咥え込んだ実に、ちゅくちゅくと音を立てて、優しく吸い付く。
吸われる度に、軽く宛てた舌先で先端が擦れ、なんとも言えない快感が陽華を襲う。久しぶりに感じる甘い痺れに、身体の芯が疼き、秘部からトロッと蜜が溢れ出たのを感じた。
「っ…ん、ぎゆぅ…、そんな吸っちゃ…やぁ…、」
そう言われ、義勇は咥えた実から唇を離し、陽華に上目遣いで見上げた。
「…吸われるの…嫌だったか?じゃ、舐めるのはいいか?」
そう言うと、果実を握った手に少し力を込め、軽く突き出させた先端部分に、伸ばした舌先を当て、見せつけるようにチロチロと舐め回した。
「ぁんっ!違っ……ばかっ、んぅ…、」
陽華が義勇の頭を小さく小突くが、それでも義勇は構わずに責め続ける。
久しぶりのせいなのか、前から感じやすい場所ではあるが、陽華の反応がいい。
病室のため、声を押し殺してはいるが、時より小さく漏れる喘ぐ声や、赤く高揚した顔、義勇を見詰める潤んだ瞳が、全てを物語っていた。
義勇もその姿に興奮し、下半身が激しく疼くのを感じる。もっと見ていたい。その欲が高まり、義勇は刺激を加えていた膨らみから顔を離すと、もう一つの膨らみに顔を近づけた。
しかし固定されていないそこに、食らいつくのに少し苦戦し、気づいた陽華が自分の腕で少し寄せてあげると、義勇は愛おしそうに、その実に食らいついた。
そのまま、口の中で実を転がしながら、もう片方の実を指先で弄ぶ。
「ふぁ…、んぅっ…んっ…、」
感じ易い場所を二つ同時に責められ、陽華が艶めかしい吐息を吐き出しながら、義勇にしがみついた。義勇の頭を両手で抱え込みながら、下半身を身体に押し付ける。
押し付けた下半身が、義勇の責める動きと一緒に、擦り付けるように微かに揺れている。その事に気づいた義勇は陽華を見上げた。
(…下も弄って欲しいのか?)