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【鬼滅の刃】水魚之交

第36章 最終決戦 鬼の始祖 前編





そんなことを考えていたら、目の前に無惨の触手が迫っていた。



ヒュンっ!



上体を反らすことでそれを避けると、触手は首元スレスレを過ぎてゆき、陽華はヒヤッとしたものを感じた。


(なんだろ、この胸騒ぎ。これは喰らってはいけない気がする。……近づき過ぎずに一定の距離を保った方が良さそう。)


そんな陽華の考えとは裏腹に、焦った炭治郎が、無惨に斬り込んだ。

「だめっ、炭治郎っ!」

陽華の忠告も空しく、炭治郎は無惨の攻撃を受けて、地面に転がった。

さらに追い討ちを掛ける無惨の攻撃に、空かさず義勇が入り込んで、炭治郎を助け出した。

「間合いを詰めるな!!斬り込まなくていい!!無惨の強さは、上弦の比じゃない!」

義勇はそう叫びながら、自分に向かってくる攻撃を、刀で弾き返した。陽華は、炭治郎を抱えながら走る義勇の姿に、ホッと胸を撫で下ろした。

「陽華、お前もそれ以上、近づくなっ!」

義勇にそう叫ばれ、陽華は目で合図を送った。端から近づくことさえ、出来ていない。


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