第35章 最終決戦 邂逅
部屋を飛び出した陽華の元に、陽華の鎹鴉が近づいてきた。
「花子!!ちょうど良かった。状況は?」
「現在、上弦ノ参、上弦ノ陸、撃破!」
「すごい…みんな戦果を上げてる。みんなは無事?……義勇は?」
こんな時に私情を挟むのはどうかと思ったが、聞かずにはいられなかった。
「炭治郎ト共ニ、上弦ノ参、撃破!二人トモ無事ィ!」
花子の言葉に、陽華は胸を撫で下ろした。上弦の参と言えば、あの杏寿郎を殺した鬼。そんな強敵を相手に勝った。
(…義勇は痣を発現させたのかな?)
そんなことが陽華の頭を過った。絶対に出ないと思っていた痣が自分にも発現した。ならば自分よりも遥かに実力の上の義勇は、痣が発現してる可能性は高い。