第31章 ※媚薬
「いや、すごいね。この薬…。」
二回立て続けに絶頂を迎えたのに、未だに萎えない義勇のそれを見て、陽華は申し訳ない気持ちになった。
「ごめんね、義勇?」
「もう気にしなくていい。お前にはもう二回も処理してもらった。後は薬が切れるまで、耐えればいい。お前はもう休め、疲れてるんだろう?」
「…………。」
「…どうした?」
義勇は、急に黙り込んだ陽華を不思議に思い、声を掛けた。
「…義勇。私も…、身体が火照って来ちゃったみたい。だから…その…、したいなぁって…、」
陽華が恥ずかしそうに言うと、義勇は呆れたように、小さく鼻で笑った。
「人に眠り薬を仕込んでおいて、何を言う。」
「だってぇ…、さっき、おっぱい弄られたし、…義勇のをあんなに触らされたら…、興奮しちゃうでしょ!……それに義勇だって、」
陽華は義勇の耳元に唇を寄せると、小さな声で囁いた。
「……口や手でされるよりも、気持ちいいところに入れたくない?」
「おまえな…、その誘い方はずるいぞ。」
義勇が顔を真っ赤にさせて、抗議した。
「だって、義勇が意地悪なこと言うから…、」
そう言うと、陽華は義勇に股がった。
「大丈夫、義勇は何もしなくていいよ。今日は私が、義勇が満足するまで頑張るから…。」
陽華は自分の浴衣の帯をシュルっと音を立てて外すと、そのまま浴衣を脱ぎ捨てた。
「今度は…色仕掛けか?」
「興奮するでしょ?」
「さっきからしてる。なんせこっちは、ずっと勃ちっぱなしだからな。」
義勇の言葉に、陽華は妖艶に微笑むと、その唇に自分の唇を重ね、差し込んだ舌で義勇の舌を優しく絡め取った。