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【鬼滅の刃】水魚之交

第31章 ※媚薬





その日の夜、義勇は身体に異変を感じて目が覚めた。

身体が熱い…。息も荒く、目も霞んでいる。義勇ははじめ、風邪でも引いたのかと思った。しかし、下半身の疼きが、風邪ではないことを物語っていた。今や義勇のそれは、熱く膨張し、血管が激しく脈打っていた。

(おかしい…。)

これは尋常じゃない。義勇はそう思い、何か心当たりがないか、自分の行動を思い返してみた。

今日の義勇は、柱稽古から帰宅し、夕飯を取ると、夜の巡回に言った。巡回中は何も異変を感じなかったので、恐らく巡回前は関係ないだろう。

そう考えると、巡回から帰って来てからが怪しい。

屋敷に帰ると、起きて待っててくれた陽華が、身体が暖まると言って、熱いお茶を出してくれた…。

それを思い出した義勇は、隣で寝てる陽華を揺さぶって起こした。

「んー?」

「起こして済まないが…、聞きたいことがある。」

陽華は寝ぼけ眼で、義勇の顔を見ると「何?」と問いかけた。

「…お前、…俺の身体に何かしたか?」

義勇にそう言われて、唐突に記憶が戻り、陽華は目が覚めた。

「な、な、何かって何?」

明らかに挙動不審になった陽華に、義勇は不信な目を向けた。そして、おもむろに陽華の手を取ると、自分の下半身へと押し当てた。

「何いきなりっ!」

「起きたらこうなってた。一向に収まる気配がない。動悸も激しいし、息切れもする。身体中が熱いんだ…、本当に何もしてないか?」


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