第30章 ※お仕置き
布団に横たわる陽華の隣で、義勇は陽華を見つめながら、満足そうに微笑み、問いかけた。
「…最後、すごい声が出てた。きもちよかったか?」
陽華はムスッとした表情で義勇を見ると、こう言った。
「別に悪くはなかったけど……、義勇がすごく怖くていじわるだった。…もうあんないじわるするなら、義勇とはしない!」
陽華はそう言って、プイッとそっぽを向いた。
「それは困る…。」
義勇はそう呟きながら、陽華の顎を掴んで、自分の方に向けた。その唇を親指で静かになぞりながら、優しく問いかけた。
「……でも、ちょっと弄っただけで、すぐにやらしく乱れるおまえが、我慢出来るのか?」
「……。」
直前に乱れ過ぎてしまった姿を見せた手前、何も言えなくなった陽華は顔を真っ赤にして黙り込んだ。その姿に義勇は小さくため息を着いた。
「俺はたまに心配になる。おまえは感度が良すぎて、他の男にされても、同じようになってしまうんじゃないかと…、」
「なるわけないでしょ!……義勇のせいなんだからね。」
陽華はそっと義勇に抱き付き、その胸に顔を埋めた。
「義勇のことが大好きだから…、触られるだけで嬉しいし、すぐ感じちゃうの。他の人にされても、嬉しくないもん。」
(可愛すぎる…、好きだ。)
義勇は感極まって、陽華をぎゅっと抱き締め返した。